愛される町のパン屋さん「フレンド」
福井県小浜市平野にあるパン屋さん『焼きたてパンの店 フレンド』は、店主・川端正二さんが2016年11月、空き家だった古民家を改装してオープンしたお店です。現在は息子の正太さん、3名のスタッフさんとともに、開業から9年目を迎えられました。
小浜の市街地から少し離れていますが、国道27号線沿いという分かりやすい立地で、地元の常連さんはもちろん、県外からも多くのお客様が訪れます。
店頭には、クリームパン・クロワッサン・メロンパンなどの定番商品から、ベーグルや福井県ブランド米「いちほまれ」を炊き上げて作る曜日限定の食パン、季節限定のパンまで、40〜50種類ものパンがずらりと並びます。
なかでも特にファンが多いのが、湯種製法の「パンドミ」。
小麦粉にお湯を加えることで生地がしっとりもちもちとし、小麦のもつ自然な甘みをぐっと引き出してくれます。材料は小麦粉・塩・バター・砂糖のみ。余計なものを使わない分、小麦本来の香りと味わいがしっかり感じられるこだわりのパンです。
素材選びへのこだわりもひとしおで、川端さんは「自分が実際に食べて“美味しい”と思ったものだけを使う」と話します。「パンごとにベストな素材と製法を合わせている」のがフレンド流。
道の駅若狭おばまで特に人気の「あんパン」には、新鮮な若狭町産の“もみじ卵”を使用しているそうです。
取材中もパンの焼ける香ばしい香りがふわっと漂ってきて、思わずお腹が鳴りそうに。
焼きたてのあんパンをひとついただくと、アツアツのあんこがとろけるように柔らかく、ひと口かじるたびにふわっと優しい甘さが広がります。生地はもっちりしつつも歯切れがよく、蒸気と一緒に立ち上がる香りに誘われて、気づけばもう一口。
「また食べたいと思ってもらえる、記憶に残るパンを作りたい」と語るのは息子の正太さん。
「普通っぽいけど普通じゃない。1番じゃなくて“基準”になるようなパン屋を目指しています」と、まっすぐな想いを話してくれました。
店名の『フレンド』の由来を尋ねると、店主の正二さんはひとこと、「パンと友達」と教えてくれました。
その短い言葉に、パンづくりへの想いと、やさしい気持ちがぎゅっと詰まっているようでした。訪れる人をあたたかく迎える、やさしい空気に満ちたパン屋さんです。
「焼きたてパンの店 フレンド」
小浜市平野27−1−2
営業時間 8:00~18:00(火曜のみ9:00〜)
定休日 水・木
電話番号 0770645561