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2025.11.21

365日、おいしいトマトを。北川農園

30代まで大型トラックの運転手だった北川さんが農家に転身したのは40代の時。

現在栽培している野菜はお米、ミディトマト、かぶら、ほうれん草。

なかでも注目を集めているのが、北川農園のミディトマト。

福井県で誕生した甘みの強い品種「越のルビー」と、害虫や病気に強い「フルティカ」を育てています。「越のルビー」はフルーツトマトのような甘さで酸味が少なく、トマト特有の青臭さも少ないのでトマトが苦手な方も食べやすくおすすめです。「フルティカ」はフルーティでジューシー。爽やかな甘さとなめらかな食感が特徴的です。

北川さんは、当時まだ珍しかったミディトマトのハウス周年栽培に先進的に取り組み、その成果が評価され、2023年には「福井県農林漁業賞」を受賞しました。

その挑戦は県内農家にも大きな影響を与え、今ではトマトの周年施設栽培が広がるきっかけとなりました。

北川農園のトマトのハウスは現在5棟。10月半ばごろからは、ぐっと糖度が上がった濃厚なミディトマトが出荷されます。

数字と経営を何より大切にし、会社と従業員の生活を守ることに迷いがない北川さん。365日、ほとんど休む間もなく畑と向き合っています。そんな北川さんの数少ない気分転換は、お酒。

趣味の釣りにもなかなか行けない北川さん。

最近はもっぱら夜の街で、美味しいお酒と人とのご縁を楽しむのがリフレッシュの時間なのだそうです。そして、もうひとつの癒しが愛犬の「チャッピー」。取材の合間にも、スマホの中のチャッピーの写真を嬉しそうに見せてくれました。

一方で、畑を支えるパートの女性たちには頭が上がらない様子。「怒られるからな…」と笑いながら話す北川さんの表情には、厳しさの中にも信頼し合うチームの空気がありました。

夏には温度が上がりすぎてトマトの花が落ちてしまったり、実の形が悪くなったり、丁寧な管理をしても自然が思う方向へ進まない日もあります。気候変動、人手不足、資材高騰など、農業の担い手を取り巻く状況は厳しく、「あと5年したらトマトをやめるかもしれん。」と本気とも冗談ともつかない言葉で笑う北川さん。だからこそ、いま北川さんのトマトが食べられることは、当たり前じゃないのかもしれません。

北川さんが育てた、たしかな甘さのトマトを、ぜひ味わってください。